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うつ病の診療。

うつ病のより良い診療を実現するために、うつ病をより細かく分類しようとしても、それを裏打ちするような客観的な診断法がなくては限界がある。まずこの事実を認めねばなりません。本来、医学においては、身体の臓器の病理学的変化に応じて疾患概念を構築し、これに対して診断、治療を行うことが基本です。
うつ病の治療は、抗うつ薬を中心とした薬物療法が主体ですが、何よりも信頼できる医師にかかることが大切です。診察所見、病気の程度、治療方針や薬の作用、副作用についても納得いくようによく説明してくれる医師を紹介してもらうとよいでしょう。
いま、精神科病院の病棟を訪れると、大多数の患者さんが「統合失調症」と診断されている。そして、メンタルクリニックでは、多くの患者さんが「うつ病」と診断されている。「レナードの朝』の中の「何でもデメンチア」という、当時の神経内科の病棟が、現代とだぶって見えてきてしまうのです。
同じように統合失調症、うつ病と診断されている人でも、本当は、その原因は多様なはずである。脳の病変に基づく分類を目指さねばならないのです。
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抗うつ薬とうつ病の関係

うつ病の原因はセロトニン不足というのが一つあります。うつ病の治療については、抗うつ薬を使用することが多いといえます。抗うつ薬はセロトニンを増加させることで気分を改善させるというなら、抗うつ薬が効きはじめた数時間後には、気分が改善してよいはずなのです。
神経細胞には、セロトニンを放出する側と受け取る側であるセロトニン受容体があります。
そして放出する側には再取り込みの入り口であるセロトニントランスポーターというものがあるのですが、セロトニンは一度使われると、元の放出する側のセロトニントランスポーターに再び取り込まれてしまいます。
セロトニン仮説に基づく抗うつ薬の作用機序は、薬物療法の統計学的な効果や動物実験のデータから帰納的に考えられたものに過ぎません。
しかし、セロトニンが気分に関わる神経伝達物質であり、これが減るとうつになり、セロトニンが増えれば治る、と単純に考えた時、どうしても納得できないのがここなのです。

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